知的資本

当社グループは、既存領域への成長投資の一環として、プラットフォーム開発や研究開発に注力しています。ITインフラ流通事業、繊維事業、産業機械事業それぞれの事業特性に合わせて取り組んでいます。

ITインフラ流通事業

現中期経営計画では、「次世代成長ドライバーの創出」を重要な基本方針の一つとし、デジタルシフトやDX推進など新たなビジネスへの展開とクラウドディストリビューターとしての役割の確立に取り組んでいます。
ITインフラ流通事業ではさまざまなメーカーやITベンダーと強力なパートナーシップを結ぶことで、あらゆるユーザーの要望に対しグローバルで先進的なクラウドサービスを提供し、ユーザーのDXに貢献しています。同時に、社会インフラや公共サービスの効率化と安全性向上、環境負荷の低減や社会的包摂の促進に取り組み、持続可能な社会の実現に向けて挑戦します。
特に中堅・中小企業におけるDXへの取り組みに対しては、販売パートナーやユーザーの人材不足と生産性向上をサポートするためにITの運用・管理を支援するマネージドサービスやDX人材を育成する教育サービスを展開し、全国のDX 推進を後押ししています。
クラウドサービスにおいては、さまざまなシーンでクラウドコンピューティングの活用が進む中、オンプレミスを融合したハイブリッドクラウドなど、さまざまなタイプの提案・サポートをしています。ユーザーにとって最適な環境となるよう適切なクラウド活用を促進し、販売パートナーのコアビジネスとの融合による新たなビジネスモデルの開発についても推進しています。これらの取り組みを通じて、販売パートナーやユーザーの事業・サービス設計に向けた価値創造の場を提供しています。

ITインフラ流通事業のDX施策一覧

ITインフラ流通事業のDX施策一覧

繊維事業

「ESG 経営、SDGs達成につながる研究テーマを軸に独自素材の開発によってサステナブルな社会の実現を目指す」を方針とし、暮らしの健康や安全を支える技術開発に取り組んでいます。
特に、環境対応素材や生分解性素材を使用した製品の販売や、水や空気の浄化・省エネなど、環境保全につながる素材・製品の開発に注力しています。さらに、産官学連携での共同開発も実施。国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業※に参画し、二酸化炭素を吸着・固定化するコンクリート材料の開発を進めることで次世代ファイバーの確立を目指しています。
※ 2050 年のカーボンニュートラル目標に向け、NEDOに設立された。重点分野で目標達成の取り組みを示す企業などを10年間支援し、研究から実証・社会実装まで継続的に推進する。

 

産業機械事業

現製品に対するお客様のニーズや、必要とされる安全対策などに柔軟に対応しながら、機械やソフトの開発に取り組んでいます。 近年特に注力しているのは、航空機業界、風力発電業界向けの対応です。例えば航空機業界向けでは、難削材の切削能力向上のため、高圧、大容量クーラント(冷却水)に対応した工具交換システムを製品に搭載しました。また、風力発電業界向けの大型製品では、機台搬送効率化などのコストダウンに取り組みました。
さらに、AI技術を用いた切粉検知、除去システムの開発、省人化ニーズに対応したカートン補給装置など、ニーズを的確にとらえ、新開発や改善を重ねています。

知的財産の管理

繊維事業・産業機械事業

知財活動においては、定期的に開発部門との相談会を開催し、取り組みの推進・状況の把握を行っています。

 

● 早期に成果を創出するための支援
● ノウハウ秘匿管理
● 証拠保全
● 知的財産権の侵害リスク低減
● 知財クリアランス調査
● 他社特許調査

生産設備への投資

ITインフラ流通事業

事業の性質上、生産設備はありませんが、社内システム強化や基盤整備、東西の大型物流センターを核とした物流機能の効率化などの投資活動に注力しています。

繊維事業

投資項目を以下の4つに分類し、必要かつ効果的な設備投資を検討しています。
① 環境、安全投資
② 設備更新、老朽化対応
③ 設備増強、生産性、コスト対応
④ 商品開発、品質向上

 

2023 年3月期は、主に以下の設備投資を実施しました。
● 合繊延伸装置の更新
● ライン検査装置の更新
● 場内空調設備

 

成長分野へは経営資源を重点的に配分し、持続的な企業価値の向上を図ります。

産業機械事業