当社、ダイワボウホールディングス㈱は、ITインフラ流通事業を主軸にそれぞれの事業領域で独自の強みを発揮する企業グループの純粋持株会社として、企業価値最大化に向けた事業ポートフォリオマネジメントの推進を担っております。また当社は、各事業会社の権限と責任を明確にしながら、その中でグループ戦略の立案と経営資源の最適配分により一体感を醸成し、迅速な意思決定とガバナンス強化に取り組んでいます。

 

ITインフラ流通事業のダイワボウ情報システム㈱は、1982年の設立以降、急速に普及するPC市場で、即応・即納体制を他社に先駆けて整備するなど、変化の激しいIT業界において新たな事業領域に挑み、全国各地の販売パートナー様のさまざまなニーズにワンストップでお応えしてきました。その結果、独立系マルチベンダーとして世界中のIT関連メーカー様と密接に連携し、あらゆる商品・サービスを最適な組み合わせで提供する体制を確立するとともに、Face to Faceの提案営業により取引先様と強固な信頼関係を築いてきたことで、国内最大級のITディストリビューターとして成長を続けております。

産業機械事業の㈱オーエム製作所は、紡績工場の機械部門をルーツにしていますが、合併を経て工作機械の製造が主業となりました。特に航空機エンジンや発電設備の部品加工をはじめ、重化学工業を中心に活用される立旋盤の分野では、匠の技術を評価いただくことで高いシェアを獲得しております。

どちらの事業も、時代に合わせて変化することで、競争力を高めてまいりました。また社名の由来であり、当社の前身である大和紡績㈱が担っていた繊維事業を、互いの持続的な成長のために2024年3月27日付で 当社グループから独立させたことは重要な転換点となりました。従来の体制や考え方にとらわれない対応力こそが、当社グループの最大の強みです。

 

「バリューチェーンで人をつなぐ、社会をつなぐ、未来へつなぐ」

 

これは2023年に制定した当社グループのパーパス(存在意義)です。さまざまな社会活動を構成するバリューチェーン(価値連鎖)の中で、当社グループは重要な役割を果たしており、ビジネスに携わる人々や企業、地域社会をつなぐことで価値を創出しています。そして事業環境や価値観の変化をとらえ、未来に向けて、より社会を快適に変えていくためにグループを挙げて幅広く貢献していくことをあらためて掲げました。このパーパスを礎にして、社会課題の解決と持続的な企業価値向上を両立させる経営を目指し、すべてのステークホルダーにとって重要な企業であることを目標としています。

 

今後とも当社グループへのご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長

西村 幸浩