ダイワボウノイは、11春夏から衣料品ブランド「granfuse」、同ブランドのアロハラインである「Aloha made from granfuse」を本格的に展開します。自社素材を基本に、セレクトショップ、専門店向けに卸販売をスタートします。
対象は20代後半から30代で、メンズ40%、レディス60%の構成です。志村修平チーフデザイナーによると、「granfuse」のコンセプトは「偉大なる融合」です。糸の開発からスタートし、こだわりのオリジナル素材とオリジナルデザインで衣服に昇華させます。
さらに日本製にこだわるのがこのブランドの特徴です。「Made in Japanの力を改めて感じていただくため、日本の職人の方々の協力を得て製品化しました。こうしたこだわりが、ファッションやアート、音楽に関心のある方々に伝わ
ることを願っています」と志村氏は語っています。
11春夏のテーマは「ミリタリー」です。また、外部のアーティストとのコラボレーションも試みます。11年春夏シーズンは、パリ在住のイラストレーター「Miwa Goto」、縫いぐるみデザイナー「CRAM JAM CHEST」とのコラボ作品を提案しています。
「当面はブランドイメージを確立したい。昨年10月の合同展ルームスリンクに出展したのも、市場へのアピールのためです。専門店からも評価を得ました」と志村氏は手応えを語ります。
11秋冬からは「granfuse Lux」を立ち上げ、ミラノから発信することも計画しています。「granfuse」の価格帯(上代)はシャツで1万7,000円~、パンツで2万2,000円~。このデフレ傾向の中で、逆に価値あるものを適価で販売するのは勇気のいることです。
「中国からの観光客がMADE IN JAPAN商品を探して買っているのに、日本では安価が全てのような風潮があります。これに一石を投じること、その先兵となることを模索していきます」と志村氏。すでに、表参道のギャラリーPENDULUMに展示拠点を構えて活動を本格化させている刺激的な気になるブランドです。詳しくは、granfuse.comで検索してみてください。