ダイワボウグループでは今年も国内外の展示会などに出展し、各事業会社が最新の商品や取り組みを提案しています。国内外で進む“ダイワボウ”ブランド発信の様子を紹介します。

オーエム製作所

 

新型カートナー
「VCPC240型スマートカートナー」を披露
IT活用で高速性、省スペース性を実現

オーエム製作所は2013年7月10日から12日まで東京ビッグサイトで開催された展示会「第26回インターフェックスジャパン」に出展し、医薬品を箱詰する最新鋭カートナー「V C P C 2 4 0 型スマートカートナー」を実機展示しました。
インターフェックスジャパンは、医薬・化粧品・洗剤を製造・研究開発するためのあらゆる機器・システム・技術が一堂に展示される世界有数の専門技術展であり、約970社が出展し、来場者は3万3千人を集めました。オーエム製作所が実機展示した「VCPC240型スマートカートナー」は、スマートシステム(ITを使った遠隔操作・動画サイズチェンジマニュアルなど)を搭載し、85カートン/分の高速化、マルチサイズの添付文書の供給装置など高機能でありながら省スペースを実現した最新鋭機です。前工程から流れてくるPTP包装された医薬品を整列しカートナーへ供給するロボットシステムを連結してデモンストレーションを行い、来場された多くのお客様の注目を集めました。

 

ダイワボウノイ

 

注目を集めた「ウォームプロ」シリーズ
グループ協業で他社に真似できない商品を創造

ダイワボウノイは2013年2月19日から21日まで大阪で「2014ダイワボウノイ機能素材展」を開催し、来シーズン向け機能素材を多彩に紹介しました。とくに注目を集めたのがポリプロピレンを使った温感素材「ウォームプロ」シリーズです。
ウォームプロは、ダイワボウポリテックが製造するポリプロピレン原綿とダイワボウノイが保有する紡績・織編み技術で衣料用素材として実用化した機能素材です。従来、ポリプロピレンは軽量性や保温性に優れる合成繊維として知られていましたが、染色加工が難しいことから衣料用途での実用化が進んでいませんでした。これに対してダイワボウノイは、編み組織の工夫で生地の表側にポリプロピレンが露出しない「ウォームプロPP」の商品化に成功しました。そして今回の展示会で注目を集めたのが「ウォームプロPS」と「ウォームプロPC」です。ウォームプロPSは、ダイワボウポリテックとダイワボウノイが共同開発した可染ポリプロピレン系特殊繊維を活用した生地。ポリプロピレン使いでは不可能と思われていたソリッドカラーなどが可能になり、用途展開の可能性が広がりました。

 

 

そしてウォームプロPCは温感・軽量・吸汗速乾機能を持った、ポリプロピレンとセルロース繊維の複合素材です。ポリプロピレンとセルロース繊維の複合素材は早くからニーズがありましたが、乾燥機などで加熱を続けると酸化発熱現象を誘発して自然発火する事故が過去にあったことから日本化学繊維協会が「衣料用・寝装用の製造はしない」との自主規制を長い間行っていたため、製品化することができませんでした。ダイワボウグループは化学繊維協会のポリプロワーキンググループにおいて、安全性とトレーサビリティ確保などの新しい運営方法を検討・提案し、協会の自主規制の改正に至りました。これによりポリプロピレン・セルロース複合素材の製造が解禁となり、ダイワボウノイとダイワボウポリテックが連携し、他社に先駆けてウォームプロPCを開発しました。もちろん厳しい安全性試験もクリアしており、発火の危険性がないことを確認しています。 ウォームプロシリーズは、ダイワボウポリテックのポリプロピレン、ダイワボウレーヨンのセルロース繊維とダイワボウノイの綿紡績・織編み・染色加工技術が融合した商品であり、ダイワボウグループの繊維事業会社協業の成果と言えるでしょう。ダイワボウノイでは今後、他社に真似のできない独自商品の提案を進めていきます。

 

ダイワボウポリテック

 

不織布総合展示会「IDEA2013」に出展
衛材・生活産業資材関連の原綿、不織布、製品をPR

ダイワボウポリテックは、欧米向け原綿・不織布・製品の販売促進を主目的とし、2013年4月23日から25日まで米国フロリダ州のマイアミビーチ・コンベンション・センターで開催された不織布総合展示会「IDEA2013」に出展しました。
米国不織布協会主催のIDEAは世界3大不織布展示会のひとつで、同2013には世界各国から465社の不織布関連の出展社と2万人を超えるビジターが来場し、同時に関連のカンファレンスも実施されました。
ダイワボウポリテックのブースでは衛材・生活産業資材関連の原綿・不織布・製品を出展し、19の国と地域より100社以上の来場者がありました。連日、既存顧客や新規の海外主要不織布メーカーとの商談を行い、当社が誇る技術、製品を多くの海外企業に紹介すると同時にダイワボウグループをPRすることができました。