ダイワボウグループの各事業、各事業会社は2018年も展示会などを通じて積極的な発信を続けています。
社会経済の新しい潮流にも敏感に対応し、最新テクノロジーを生かした新たな価値の創造に取組みます。その一部を紹介します。

 

繊維4 社共同で「ANEX2018」に出展

 

来場者の注目が高かったダイワボウグループのブース

 

ダイワボウポリテック、ダイワボウレーヨン、ダイワボウプログレス、カンボウプラスの4社は、6月6日から8日まで東京ビッグサイトで開かれたアジア不織布産業総合展示会・会議「ANEX2018」に出展しました。繊維の中でも不織布は成長分野として注目が高まっています。ダイワボウグループの繊維事業の連携力によるサスティナブルな価値などを提案しました

ANEXは米国の「IDEA」、欧州の「INDEX」と並ぶ世界三大不織布展の一つです。日本での開催は実に12年ぶりとなります。世界から747社が出展し、3万人以上が来場するなど大盛況のうちに終わりました。ダイワボウグループの繊維4社は共同ブースで出展し、ブースの設計・設営などはディーアイエスサービス&サポートが担当するなどグループ連携で取組みました。

展示ブースではダイワボウポリテックが多彩なスパンレース不織布やエアスルー不織布を提案しました。特に注目が集まっているフェイスマスク用では、レーヨン、パルプ、ポリエステルの3層構造による保液性と肌への密着度を高めたスパンレース不織布を披露しました。また、オーガニックコットンによるスパンレース不織布も同時に展示しました。エアスルー不織布もポリエステル・ポリエチレン複合繊維に綿を複合したことでソフトな風合いを実現したものを展示しました。このほかにも様々な機能性合繊綿も紹介しています。

ダイワボウレーヨンは“サスティナブル・エコ”をテーマに、木材パルプを原料とする天然由来繊維としてのレーヨンを展示しました。レーヨンの生分解性を紹介するサンプル展示によって、世界的な環境負荷の小さい素材へのニーズの高まりに応えることができる素材がレーヨンであることを訴求しています。ダイワボウレーヨンの基本戦略であるレーヨン素材への機能性を付与では、撥水性加工レーヨン「エコリペラス」、保液性に優れるフェイスマスク用レーヨン「スキンセル」を紹介ししたほか、ヒ素イオン吸着レーヨン「クリンレイ」など環境や衛生に貢献する素材の提案をしました。

ダイワボウプログレスはカートリッジフィルター「セキソウ」シリーズや不織布製造ラインなどで使用するメッシュベルトを提案しました。セキソウは独自の二層構造によって使用寿命の長さが特徴です。メッシュベルトはスパンボンド不織布用、エアスルー不織布用、スパンレース不織布用をそれぞれを用意。静電気防止加工など用途ごとに工夫されたものを展示しました。

カンボウプラスは滑り止め路面シート「サバンナ」やガラスビーズによる再帰反射性を持たせた「クランシャルシート」など不織布を使った製品を出展しました。子会社の朝日加工で加工した滑り止め材「ダイナミックフォーム」も注目されました。

ダイワボウグループのブースの真上には膜材による「Daiwabo」ロゴ入りのバルーンが設置され、会場でもひときわ目を引きました。これもカンボウプラスのサイネージ商品であり、同社が制作を担当しました。ダイワボウグループのブランド力向上に成果のあったANEX2018だったと言えます。