ダイワボウ情報システム(DIS)は昨年11月25~26日、富山市で「DISわぁるどin富山」を開催しました。2日間で目標を上回る多数の販売パートナーやエンドユーザーが来場、国内外のIT関連メーカー84社が提案した各種ソリューションなどを堪能されました。

2日間で1,130人が来場

「DISわぁるど」は同社が総力をあげて開催するIT機器総合展示会で毎年ほぼ2回、地方中核都市中心に全国各地で開かれています。昨年は7月にも長崎市で開催、1,000人を超す来場者を迎え長崎県内では質量ともに最大級のIT総合展として話題を集めました。
今回展が開かれた富山は「薬と観光の町」の印象が強いのですが、実際は金属や機械中心に日本海側最大の工業集積地。このような地域性を意識して、IT分野で最新トレンドとされるクラウドコンピューティングや仮想化はもちろん、FA(ファクトリーオートメーション)分野に活かせる各種機器やシステムも積極的に展示されました。この地方では日本海から獲れる豊富で新鮮な海の幸を”きときと”と形容しますが、まさに来場者は”きときと”のIT機器やソフトを「発見」「体験」し、「実現」した2日間だったといえます。
会場となった富山産業展示館テクノホール大展示場では、全ブースをくまなく見ることができるよう回遊式に展示されていました。「コンピュータプラットホーム・仮想化」「ネットワーク・ペリフェラル」「製造・流通・SOHO」「内部統制・セキュリティ」「映像・プリンティング」など、それぞれ時宜にあったテーマ別にまとめて展示してあるため、来場者は目当ての機器、ソフトウエア、システムなどをメーカーごとに比較しながらじっくり体験できました。

 

「はやぶさ」など講演会も話題

富山市内のある大手製造業のシステム担当者は「世界トップレベルのIT機器やソリューションを、ほぼすべて富山で見ることができるなど思ってもいなかった。絶好の機会だけにじっくり勉強したい」と驚きの表情。日常的に国内外850社のITベンダーと取引し、その扱いアイテム数が160万点を数えるDISが主催するIT総合展ならではの感想です。これら旬の潤沢な展示品に加え、日本電気航空宇宙システムによる「はやぶさ」帰還の特別講演など各種講演会やセミナーも充実し、好評でした。
主催事務局の林知聡・DIS富山支店長は「石川県からの100人を含め1,100人を超す販売店様やエンドユーザー様にお越しいただき、展示会後もいろいろ励ましを受けている。当社が標榜する地域密着を、ITメーカーと取引先販売店双方にアピールする格好の場となった。出展メーカー様には、全力で商品を販売してお返ししたい」と決意を語っていました。

 

 

ダイワボウ繊維各社が初出展

 

ところで会場の一角では、DISがグループ会社とモバイルWiMAX、SaaS、仮想化、シスコなどを提案しましたが、今回初めてオーエム製作所・ダイワボウホールディングスも出展しました。既存の商流とは異なる新たなビジネスモデルを検討する絶好の機会になりました。
もとより来場顧客はIT業界関係者が主力ですが、ダイワボウグループの業容の広さに関心を示すとともに、展示したIT関連向けのワイパーやフィルターなどの不織布商品、抗ウイルスマスク、デジタルサイネージシステム、電磁波シールド素材「メタックス」を応用したスマートフォンなどのタッチパネル操作が可能な手袋などに説明を求める顧客も少なくありませんでした。さらに会場床面には随所にカンボウプラスのサイネージシート「グランシャルシート」が使用され、販売店などの問い合わせも相次ぎました。

 

 


会場には菅野肇会長、北孝一専務、オーエム製作所の山村英司社長らとともに、地元出身のプロゴルファー城戸富貴さんも応援に駆けつけました。北専務は「次回以降の出展も前向きに検討、グループ各社のシナジー効果による業容拡大を目指したい」としています。

今年7月には岡山市で開催

なお次回の「DISわぁるど」は7月13、14の両日、岡山市北区の「CONVEX岡山」(岡山県総合展示場コンベックス岡山)での開催が予定されています。