オーエム製作所

 

「JAPAN PACK 2013」出展ブース

各種展示会で“オーエム”ブランドをアピール
ICT活用のスマートシステムも披露

オーエム製作所は2013年10月15日から18日まで4日間にわたり東京ビックサイトで開催された日本国際包装機械展「ジャパン パック2013」に出展し、新製品「VCFT10型トップローディングカートナー」と、前回のジャパンパック2011に展示して好評だった「VCRC75型省スペースカートナー」に新たにICT(情報通信技術)の活用でスマートシステムを搭載したバージョンを展示しました。この「ジャパン パック2013」では期間中に、関東地方に台風直撃の影響があったものの、前回開催よりも多い10万人弱の来場がありました。
今回の展示会のテーマは「ようこそ包装の未来へ」。多様化する包装形態にマッチした2種類の全く異なるコンセプトを持ったカートナーを出展し好評を博し、VCFT 型は「JAPAN PACK AWARDS」において実行委員長賞を受賞しました。VCFT型は食品・製菓業界を主ターゲットとし、国内のみならず海外市場の需要にも対応したトップローディング式の製函・封緘一体型のシステムです。今までラインナップしていなかった機種を新開発したことで、その斬新さにオーエム製作所に対するイメージは大きく変わったとのお客様の声も寄せられ、注目を集めることができました。
 

 

 

「CHINA PHARM 2013」出展ブース

また、10月29日から11月1日までの4日間、中国・上海の上海新国際博覧中心において「第18回中国国際医薬工業展及び技術交流会/CHINA-PHARM2013」が開催され、前年に引き続き2回目の出展を行いました。 CHINA-PHARMは毎年1回、上海と北京で交互に開催され、医薬品用の包装機械を中心として、高機能・高品質の海外メーカーが数多く出展する国際色豊かな展示会です。オーエム製作所は、最大400カートン/分の高速化を実現した「VCRE45型横型高速カートナー」を他社製のブリスター包装機や重量選別機と共にライン展示しました。2015年の年末に準拠期限が迫る中国新GMPに対応した錠剤包装ラインの実機展示を行うことで、中国薬品業界の包装機械市場で圧倒的なブランド力を持つ欧州メーカーや、韓国メーカーとの差別化を図り、日本ブランドをアピールしました。
この他にも、11月6日から8日まで「第3回鉄道技術展」に各種の鉄道輪軸用検修機械をパネル出展しました。ここでは、ダイワボウグループ各社とのコラボレーションとして、ダイワボウプログレスの難燃作業服などを同時展示しました。オーエム製作所は今後も国内外を問わず積極的な展示会出展により、オーエムブランドの浸透に努めます。
 

 

長岡工場に新工場を増設 超大型立旋盤の生産を拡大

 

増築後の長岡新工場のイメージ

オーエム製作所は昨年11月、工作機械の主力工場である長岡工場(新潟県長岡市)に新工場を増設することを決めました。新工場増設によって需要拡大が期待できる超大型立旋盤の生産能力を拡大します。2014年秋には新工場の竣工と操業開始を予定しています。
近年、新型ジェット機など航空機市場の拡大や新興国を中心にインフラ需要が拡大していることから、大型立旋盤の需要が増加しています。とくに重電業界やエネルギー関連業界では米国のシェールガス革命等を背景にテーブル径3メートル以上の超大型立旋盤の需要拡大が期待されています。
長岡工場では現在、大型立旋盤(テーブル径1メートル以上)や鉄道向け床下車輪旋盤など専用機を生産していますが、こうした状況に対応するため、新工場を建設し、超大型機組み立てスペースの拡大や生産工程の効率化、加工設備の更新で生産能力増強とリードタイムの短縮、生産性の一層の向上を目指します。
今回の増設によって、長岡工場は超大型立旋盤の生産比率を高めることになります。大型立旋盤は顧客ニーズに合わせて長岡工場、オーエム金属工業(島根県松江市)、中国やアジア新興国などへ海外向け戦略機を生産する台湾オーエムの3拠点で柔軟に生産できる体制が整備されることになります。

 

 

長岡工場全景