主力工場である長岡工場の最新建屋、M5 工場が増床工事を完了し、2024 年12月3日に竣工式を執り行いました。雪の多い新潟県長岡市ですが、工事期間中は幸いに雪も少なく工事は順調に進捗しました。竣工式当日も天候に恵まれ、約1年の工事期間を経て、無事に引き渡しを迎えることができました。
この増床により、M5工場の建屋長さは100mから177mに拡張され、生産能力(組立台数ベース)は、M5工場単体では80%増、長岡工場全体では20%増となります。増床部分には、オーエム製作所のフラッグシップモデルであるVTLexシリーズの最大サイズ(テーブル径3m)を12台まで組み立てられるスペースを確保しました。これにより、航空機業界からの需要増に対応できる体制を強化します。
また、今回の増床に伴い既存の建屋ではNeoシリーズ、RTシリーズといった機種を在庫機として組み立て・保管するスペースを拡張でき、海外向け短納期対応能力の向上を図ります。さらに、増床エリアは以前の旧工場(築80年の木造工場)に比べて作業環境が大幅に改善され、従業員のエンゲージメント向上にも繋がるものと考えています。
今後も引き続き、人員の増強や納入後のサービス体制拡充も進めてまいります。
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- M5工場
JIMTOFは、2年に1度開催される国内最大級の工作機械見本市です。今回のJIMTOF2024は11月5日~10日の6日間、東京ビッグサイトにて開催され、特に中国やインドからの来場者が増加し、前回より1.5万人増の計13万人の来場がありました。
オーエム製作所は、好評をいただいているCNCターニングセンタVTLex1100M に、新たに研削機能を追加し、展示しました。VTLex1100M は、様々な形状の金属部品を高精度に削り出すことができる工作機械です。今回追加した機能の一つである高精度APC 装置は、加工物を固定するパレットテーブルを自動で交換する装置で、パレット交換後のパレット上面、外周共に振れ精度0.01mm 以内と従来よりも高精度です。
また、もう一つの追加機能である60 本ATC 装置は、工具を収納し、加工時に使用する工具を選択し自動で交換できる装置で、搭載できる工具本数が当機標準24 本からオプション対応により60 本に増加しました。これにより、工具交換の手間を大幅に削減し、生産性向上に貢献します。
今回の出展では合計163 件の引き合いをいただきました。中には新規ユーザーや大型商談も含まれており、受注増加のカンフル剤とするべく、営業担当者全員で迅速なフォローアップを開始しています。
今回の出展を活かし、オーエム製作所の技術力のPRとともに、お客様のニーズに沿った販促活動を行い、受注実績の積み上げに努めてまいります。
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