当社は、社内でプロジェクトチームを発足させ2023年に統合報告書を発行することを目指しています。統合報告書とは、株主や投資家、取引先、地域社会、従業員などさまざまなステークホルダーに対して、長期にわたって持続的成長を支える価値創造ストーリーを伝えるためのツールです。外部環境の変化をふまえ、自社の存在意義や強み、事業戦略やリスクマネジメント、ESGへの取り組み、財務情報などを一元化することで全体像を把握することができます。

 

 

株主や投資家にとっては、当社の財務状況や持続的な成長戦略、リスクマネジメントやESGの情報などが提供されるため、当社の将来性や投資価値を判断する上で重要な情報源となります。さらに環境・社会への取り組みの情報を参考に、当社の社会的貢献度を評価することができます。統合報告書は当社の透明性を高め、株主や投資家との信頼関係を築くためにも重要な意義を持ちます。

 

取引先にとっては、特に取引先が重視するESGに関する情報が掲載されることで、企業の持続可能性に対する取り組みやその進捗状況を把握することができます。また、取引先が求める情報や共通の課題が統合報告書に掲載されている場合は、当社のESGに共感いただき、共に取り組むことで持続可能なビジネスを進めるきっかけとなります。また、リスクマネジメントなどが適切に行われているか把握できるため、安心感やコミュニケーションの促進にもつながります。


地域社会にとっては、当社が地域社会に対してどのような貢献をしているかを把握することで、地域との信頼関係を築くことができます。また、環境問題や社会的影響に対する当社の活動を示し、地域の発展に寄与することが期待できます。


従業員にとっては、当社がどのようなビジネスモデルで事業を展開し、持続可能なビジネスを進めるためにどのような取り組みを行っているか方向性を知ることができ、当社への理解を深めるために役立ちます。より深く理解することで自らの仕事に活かし、エンゲージメントの向上やより良い職場環境を作るために統合報告書を活用できます。


このように統合報告書を開示することは、企業としての信頼性を高め、さまざまなステークホルダーとの関係性を築く上で重要な役割を果たします。当社についてより幅広く、深く理解できる統合報告書を制作中ですので、発行までしばらくお待ちください。

 

統合報告書制作プロジェクト

統合報告書を制作するため、当社は2022年10月よりプロジェクトを開始しています。このプロジェクトでは、当社グループの経済的、社会的、環境的な面での持続的な成長を目指すとともに、ステークホルダーとの一層の信頼関係を築くために、グループのさまざまな部署が協力し、事業戦略や財務情報、社会的責任や環境に関する情報などを収集し、価値創造をストーリー化した報告書を制作中です。メンバーはホールディングスと各事業領域経営企画部門で構成されています。

 

経営戦略担当取締役 猪狩 司